空調冷熱システム事業 中途採⽤サイト

冷熱システム製作所 インタビュー メンバー編②

メンバー②

静岡→タイ→和歌山→、挑戦の先にある夢

メンバー②

静岡→タイ→和歌山→、挑戦の先にある夢

冷熱システム製作所(和歌山地区)
パッケージエアコン開発推進プロジェクトグループ 室外機技術第一課 2011年入社 森本 孝太
※所属はインタビュー当時のものとなります

企画から量産まで、ものづくりを広く担える理想環境

大学を卒業後は自動車関連のエンジニアリング会社に就職し、解析業務を担っていました。転職のきっかけになったのはリーマンショックです。世界的な景気の悪化を受けて、自動車業界も一時的に低迷。将来の不安から転職活動を始めました。その際、会社選びの軸にしたのが将来性でした。数ある企業の中から三菱電機を選んだのは、総合電機メーカーであるところに惹かれたからです。事業が多岐に広がっている分、景気の影響を受けにくく、そこに将来性を感じました。

入社後は静岡製作所に配属。家庭用及び業務用の中でも小型マルチ室外機の設計開発を担うことになりました。エンジニアリング会社から完成品メーカーへ転職して最初に面白みを感じたのは、企画から量産までの工程に広く携われるところです。当社の設計開発部門では、市場要求や最新技術等を踏まえながらゼロから製品をカタチにしていくことが可能。さらに各工程のマネジメントにまで関わることができます。ものづくりの一部分ではなく、全体を見据えながら設計開発に取り組みたいという願望のあった私には理想的な環境でした。

静岡で小型マルチエアコン、和歌山で大型マルチエアコンを担当

その中でも特に印象に残っているのは、主要メンバーの一人として開発の全工程に携わることができたプロジェクトです。本案件においては仕様を決めるところから設計、評価、量産までの一連の工程を担当。さらに世界各国への展開まで見据えて開発を行い、最終的には思い描いていた通りにゴールへ導くことができました。その後、タイへ赴任するチャンスをもらえたのも、そのプロジェクトをやり遂げたことで得た信頼が大きかったように思います。

そして現在は和歌山の冷熱システム製作所で大型の業務用マルチエアコンの開発に携わっています。同じエアコンでも、小型と大型は全くの別物です。例えば、小型だと一台の室外機に接続できる室内機の数は最大5〜10台程度。それが大型になると50台まで接続することができます。このように仕様を含め、さまざまな点に違いがあるため、静岡と和歌山は独自に技術やノウハウを築いてきました。それ故に両者の技術交流もほとんどありませんでしたが、最近では徐々に変化。積極的に技術交流を図ることによって各拠点が抱える課題の解決や新たな企画の創出に繋げようという動きが起き始めています。私が和歌山へ赴任することになったのも、その一環です。新たな知見や人脈を得られることは今後のエンジニア人生においても大きなプラス。タイから静岡に戻ることもできましたが、自分にとってはチャンスであると考え、打診を引き受けました。

更なる成長の機会となったタイでの勤務

タイへ出向することになったのは、入社7年目のことです。現地には静岡で開発した製品の生産を行う工場があり、私たち設計開発とも関わりが深いことからチャンスが巡ってきました。実は入社当初から海外赴任には興味があり、念願が叶ったことになります。
タイでは、開発の立ち上げや静岡の開発部門と現地スタッフの橋渡し役を担当。また、現地でも開発を行っているため、そのアドバイザーとしての役割も担っていました。赴任して驚いたのは、現地では静岡で想像もしていない問題が日々発生していたことです。

また、ものづくりに対する考え方も日本とは大きく異なりました。その中で、スムーズに生産を進めるにはどうすればいいのか。現地では決定権のあるポジションを任されていたこともあり、プレッシャーのかかる判断を迫られるシーンもたくさんありましたが、それだけ大きな成長を得ることができました。

このように主体的に取り組むことで多様なチャレンジ機会を得られるところが三菱電機の大きな魅力です。今後は静岡に再び戻って和歌山で学んだことを活かすことや、もう一度海外に赴任することも視野に入れています。そうしてチャレンジを重ねることで、自分の役割を更に広げ、最上流にあたる企画から設計開発を担うのが私の夢です。