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冷熱システム製作所 インタビュー 管理職編①

管理職①

クラウドによる革新で空調の世界市場に挑む

管理職インタビュー

クラウドによる革新で空調の世界市場に挑む

冷熱システム製作所(京都地区)
LCSシステム部 IoT技術第二課 課長 2015年入社 中野 智生
※所属はインタビュー当時のものとなります

新たな製品やサービスの開発に挑み、重点成長事業を牽引する

多彩な事業を展開する三菱電機の中でも重点成長事業のひとつである空調冷熱システム事業。2025年に向けた成長戦略ビジョン「Advance & Innovation 2025」では売上高1兆2,600億円を目標に掲げ、日々革新に挑み続けています。各組織が目標に向かって取り組む中、クラウドを活用した製品及びサービスの開発等に取り組む制御機器技術部IoT技術第二課で大きなテーマとなっているのが「ライフサイクルソリューション」(以下、LCS)です。

ライフサイクルとは、製品の提案時から使用時、そして更新時に至るまでのサイクルのこと。販売時だけではなく、販売後もさまざまなサポートを通じてお客様の満足度を高め、次回も弊社製品を選んでいただけるよう新たなソリューションの確立を目指しています。

2022年8月にサービスを開始した業務用空調機を対象とした月額制クラウドサービス「MELく~るLINK(めるくーるりんく)」もLCSを具現化したソリューションのひとつであり、私たちが手掛けたものです。同サービスを利用する事で、空調機の遠隔監視が可能。現場へ向かわずとも、WEB画面やメール等でトラブルの発生や状況を知ることができます。

例えば、冷媒も監視対象のひとつです。冷媒は、室外機と室内機をつなぐ配管の中を巡り空気の熱を運ぶ物質であり、温室効果の高いものがあることから漏えい防止のための簡易点検・定期点検が義務付けられています。冷媒がやっかいなのは、目に見えない上に少しずつ漏れていたとしてもすぐには異変が生じない点です。それが同サービスを導入することで漏れをクラウド上で検知して異常を知ることが可能。おまけに簡易点検にかかっていた時間や労力を削減することができます。カーボンニュートラルへの意識が高まり、温室効果ガスの排出規制が厳しくなる中、点検の効率化や法令遵守に大きく寄与する同サービスへのニーズは今後世界規模で高まっていくことになるでしょう。

世界に挑む、ダイナミックかつチャレンジングな環境

重点成長事業として位置づけられる部門において、世界の市場で戦える製品やサービスを開発していく。そのスケール感やダイナミズムは、ここでしか味わえない醍醐味であると言えます。大規模なプロジェクトになると、開発メンバーが100人〜200人弱規模になることも。開発の過程では大変なこともたくさんありますが、「この地域で何万台売れた」などといった話しを聞くと大きなやりがいを感じます。

このように開発の規模が大きいため、コミュニケーション能力に長けた方が適任です。何か問題が発生したときに何とか自分一人で解決しようと頑張ってもこの規模だとうまくいきません。また、ウォーターフォール型のS/W開発を行う場合、自分が開発したS/Wを自分で評価するケースがありますが、品質を大切にする三菱電機では、自分自身が評価した上で、改めて第三者が客観的にシステムとして再評価する文化が根付いています。そのため、開発者としてのプライドは持ちつつ、多方面からのレビューを素直に聞き入れることができる力も同時に必要であると言えるでしょう。

 

空調・冷熱機器に関する経験や知見は、必ずしも必要ではありません。組込開発の経験やクラウドサービスの開発経験をお持ちの方であれば、他業界出身者でも活躍が可能です。私自身も他業界出身で、入社したときは冷たい空気をつくる仕組みすら知りませんでした。専門的な知識については、研修等を通じて入社後に習得することが可能。研修については幅広いカリキュラムが用意されており、社員のニーズや技術のトレンド等に応じて絶えずアップデートもされています。

誰もがスムーズにスタートを切れる環境が整っているので、少しでも興味をお持ちであれば迷うことなくチャレンジしてほしいですね。世界が循環型社会の実現に向けて動き出す中で私たちの行く手にはカーボンニュートラルや省エネルギーなど、さまざまな課題が山積しています。そのため、挑戦機会も豊富。派生開発ではなく、世界市場を見据えた新しい製品や機能を一から生み出せるチャレンジングな環境がここにあります。